職場への報告

流産しました、と報告するのがとても辛かった。
兄弟には母から、夫家族へは夫から報告してもらうことにした。
友人にはすべて終わってから報告しようと決めた。
職場へは、休みをもらわなきゃいけない。
4月で新人が入ってきたばかりの職場に、休みをもらいたいと言うのは心苦しかったが、平常心で仕事をできる状態でもなかった。

午前中は当たり前に働いた。仕事中は、あまり流産のことについて考えないようにしたが、スタッフからデスクワークでいいよ、と気遣われる度に辛かった。
上司へ、昼休憩前にすこし時間をとってもらった。

流産したこと、手術のため一泊二日で入院が必要なこと、その後一週間は夜勤できないことを伝えた。上司は、とても優しくて、仕事はいいから自分のことを考えなさいと言ってくれた。泣いてしまった。

翌日から5日間お休みをもらえることになったので、休憩時病院に連絡して翌日入院、その翌日手術して退院ということになった。母に連絡すると、来てくれることになった。夫も、入院日は休みなので付き添ってくれることになった。

まわりのやさしさがあたたかくて、いつまでも沈んではいられないな、と思ったが、やはりやるせない悲しみが私の心を覆っていた。