流産を報告

まず、母へ電話した。
もしもしー?と元気に出た母の声を聞いて、やっと泣けた。
赤ちゃんがだめだったよ、ごめんね、心臓が、止まっちゃってたよ、そういうのがあるのはしってても、まさかって思っちゃったよ、つらいね。まわりにも手伝ってもらって喜んでもらってたのに、どうしたらいいかわからないよ、と一気に、でもとりとめもない感じで話した。

母は、「まずは、自分のことを考えなさい!」と言ってくれた。すぐに行こうかと言ってくれたが、遠方だしもう夕方遅くだったので遠慮した。
バスには乗らず、裏道を歩きながら母と電話して泣きながら帰った。風が冷たくて、母の声があったかかった。

まず、夫にいいなさい、あんたたちはもう夫婦なんだから、と言われた。
夫は夜が仕事なので、今忙しい時間だし…とも思ったが、一人で家にいるのもとても耐えられそうになかった。

母との電話を切り、夫の勤めるお店へ向かった。すこし時間をとってもらって、少しでいいから話したかった。わがままだと言われても、どうしても会いたかった。